リフレクソロジーとは直接関係ないのですが、私の好きなナショナルジオグラフィックの番組
「Dog Whisperer」は、カリスマドッグトレーナーのシーザー・ミッラーンさんによって、飼い主の悩みを次々と解決していく番組です。
家の中では大人しいのに、外に出て行くと他の犬に反応して咆えたりジャンプしたり、制御できない、とか、暴れて困る、とか、という問題を飼い主に犬のサイコロジーを説明しながら、とるべき行動を示唆してくれるのです。
興味深いのがシーザーさんが良く使う言葉
「エナジー」。
犬と人間は共通の言葉がないのですが、この「エナジー」でお互いを理解しているのでは、と思えるほどなのです。数々の飼い主が抱えている問題も、犬と飼い主の間の間違ったエナジーのやり取りや、無理解、勘違いが引き起こしていると結論付けても大げさではないぐらいです。
例えば、「あなたは犬のこういう要求に、あのような曖昧な態度で応じているので犬が勘違いしてこのように振舞っているのです。そのためには、歴然とした態度でクリアにエナジーを示すべきなのです」と、一瞬サンプルを見せてくれます。すると、言葉は発していないのに、シーザーさんが堂々としたエネルギーを犬に向けて示すのがカメラの向こうから感じられるのです。
言葉だけでは説明できない「気」というものは、自分と外の世界を繋ぐ橋のようなものであり、バーバパパのように形を変えることができ、電気コンセントのようにプラグインしたり外れたりすることができ、稽古(練習)すれば操作することもできる・・・・そんなものが気(エナジー)でしょうか。
さて、気とリフレクソロジーについて、前に紹介した
足証整体 明生館の塾長さんの記事
「気のリフレクソロジー」から興味深い部分を抜粋します。
「気」の流れ、生命エネルギー、生体波動、呼び方はなんでもいいのだが、これら、目に見えぬある種の流れを回復するのに、身体の部位で言えば、足がもっとも適している。
東洋的な表現を許して頂けるなら、「気」をもっとも動かしやすい部位だということだ。
血流の改善、リンパ流の改善のみならず、「気」を動かす最良の部位であって、そこにリフレクソロジーの真骨頂があると思っている。
足が「気」を動かす最良の部位であるという理由は三つある。
一つは前述のように個人によって変化するツボの位置の変動差が少ない、ということだ。(中略)
二つは「気」の基本的性質のためである。「気」は上昇しやすいという特性を持つ。したがって、足からの押圧で流れに逆らわずに「気」を動かすことができる。(中略)
三つ目は安全であるということである。足は身体のどこの部位よりも丈夫で安全である。
(中略)
(ツボと気についてはこの記事の前に説明がしてありますがここでは省略)
私が「真のリフレクソロジスト」と呼ばせていただいている友人がよく「霊性のようなものがリフレクソロジーに関わっているに違いない」と言うのですが、ここで言う「気」と似ているのかもしれません。
そして、塾長さんは受療者が気が動いた時にどう感じるのかについても説明されています。
ある者は「響」きとして感じ、ある者は身体の中を一陣の風が吹き抜けていくような感じを受ける。(中略)
一番いいのは頭頂まで響き、そこから抜けていく感覚を得ることであるが、このときは快感である。
さらに、『まともに「気」が動くと、足とは関係のない
その人特有の弱点が浮かび上がってくる』という『足の特性』を利用して、『身体のどの部分の滞りがキツク、自己治癒を妨げているのか?という
診断』が、リフレクソロジーでは可能であり、またそれが『
リフレクソロジーという手技は全ての手技の基本となる、若しくは他の手技の良さを最大限に引き出す可能性を秘めている』という結論を提示しています。